禁則処理のぶら下がり文字種についてNo.14063
新木伸 さん 03/02/16 12:14
 
 新木伸と申します。ライター仕事と、あと小説を執筆するのに秀丸を使わせていた
だいています。

 「動作環境」→「禁則処理」の設定欄で、「禁則処理の方法」として以下の3つの
設定を選ぶことができますが……。

「追い出し」
「追い出し+句読点のぶら下げ」
「句読点のぶら下げのみ」


 この「ぶら下がり文字」として指定できるものを、カスタマイズ可能にはならない
ものでしょうか?
 もしくは句読点がわりに使われることの多い文字種も含めた設定もぶら下げられる
ようにしていただくとか……。(「!」「?」「ー」「〜」と全角閉じカッコ全種)

 さらに可能であれば、ぶら下がり文字数もカスタマイズ可能だと助かります。(1
文字だけでなく、2文字や3文字でも設定可能という意味で)





 文筆業の仕事の道具としてエディタを使う場合、行数計算というのは非常に重要な
ファクターとなります。指定された行数から1行溢れてもいけないわけです。また指
定行数に1行満たなくても、やはりいけません。
 きっちり指定行数で文章を書きあげなくては、仕事にならないわけです。

 たとえば、ライター仕事のときには、以下のような条件で発注があったりします。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 キャプション、20ワード。
 本文、30ワード×70ライン。
 禁則ぶら下がり1文字まで。禁則文字種=。、!?ー〜」』】》〉
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 こうした文章仕事をこなすときに、秀丸を使わせていただいているわけですが……。

 秀丸で指定できる行末ぶら下がり処理は、「句読点のみ」です。
 しかし印刷業界の一般的なぶら下がりルールは、「句読点、音引き、!、?、閉じ
カッコ全種」となっています。

(小説では会話文が全体の20%程度を占めていたりします。そして閉じカッコもぶ
ら下がります)

 出版業界では、禁則処理の方法は、基本は「ぶら下げ」になります。
 もしくは「追い込み」(文字間隔を詰めることで、1行の文字数を増やす)となり
ます。
 秀丸の基本となっている「追い出し」による禁則処理は、普通は使われません。



 この禁則方法の食い違いがあるために、行数計算にかなりの狂いが生じて、難儀し
ております。
 秀丸でまず書いて、最終的な行数確認については、印刷ソフトなどの「ぶら下がり
文字種」と「ぶら下がり文字数」がカスタマイズ可能な別なソフトに頼ることになり
ます。
 行き来がとても面倒ですので、秀丸の側で書いているときに確認できると大変便利
になるのですが……。


 以上。要望でした。
 手前勝手な要望で、申しわけありません。(小説を書くのに秀丸を使うという人間
は極少数だと思いますし)

 しかし僕個人に限らず、ライター/作家/編集者の方々では、秀丸を行数計算に使
えなくて難儀している人が多いかと思いまして、こうして要望を上げさせていただき
ました。
 ぜひご考慮ください。

[ ]
RE:14063 禁則処理のぶら下がり文字種につNo.14073
ながさわ さん 03/02/16 23:19
 
こんにちは、ながさわです。

複数桁まとめての禁則はだめですけど、禁則文字自体のカスタマイズは、(随分前か
ら)同じ画面でできますが?

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RE:14073 禁則処理のぶら下がり文字種につNo.14078
新木伸 さん 03/02/17 07:59
 
 ええと。
 禁則文字種のカスタマイズではなくて、この場合、「ぶら下がり文字種」のほうの
カスタマイズが希望なのです。

 現在は(Ver.3.19)、ぶら下がり文字種としては、「句読点のみ」で固定となって
いますので……。
 せめてカッコもぶら下がってくれれば……とか。

[ ]
RE:14078 禁則処理のぶら下がり文字種につNo.14083
秀丸担当 さん 03/02/17 19:04
 
> 禁則文字種のカスタマイズではなくて、この場合、「ぶら下がり文字種」のほう
>のカスタマイズが希望なのです。

ぶら下がり文字種のカスタマイズ、確かにないです。
いままでには要望に無かったです。検討させていただきます。

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RE:14083 禁則処理のぶら下がり文字種につNo.14087
ひろ さん 03/02/17 19:44
 
 秀丸担当さん今日は、ひろです。
> ぶら下がり文字種のカスタマイズ、確かにないです。
> いままでには要望に無かったです。検討させていただきます。
 http://hidemaruo.dip.jp:81/hidesoft/hidesoft_2/x01424.html#1435
で要望リスト入りしているかと思っていました(^^)。

 因みに文字間隔を変化させるわけではないので、厳密な意味では違うかもし
れませんが、これって「追い込み」になるのでは?

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RE:14087 禁則処理のぶら下がり文字種につNo.14112
秀丸担当 さん 03/02/18 19:03
 
>で要望リスト入りしているかと思っていました(^^)。

むむむ、本当でした。すみません。

> 因みに文字間隔を変化させるわけではないので、厳密な意味では違うかもし
>れませんが、これって「追い込み」になるのでは?

秀丸の場合字間が関係ないので、追い込みという言葉でもいいかもしれませんね。

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RE:14112 ご検討いただけるようでなによりNo.14132
新木伸 さん 03/02/19 10:36
 
 話してみたところ、知人のライターや作家で秀丸を愛用している数人も、喜んでお
りました。


 過去ログのほうはいま見えないのでチェックできていませんが……。

 この処理は、用語的には、やはり「ぶら下がり」になるかと。
 「追い込み」と「ぶら下がり」を一緒に取り扱ってしまうと、齟齬が生じるかと思
います。

 出版業界の専門用語では、文字幅を変更して(縮めて)一行内に余分な文字を詰め
こんで禁則処理をすることを「追い込み」と呼びます。
 カッコ全種と句読点が、あわせて2個以上あれば、半文字分ずつ間隔を詰めていっ
て、1文字ほどの「追い込み」が可能です。
 秀丸でも、プロポーショナルフォントを使うなり、カッコや句読点類を半角フォン
トで置換するなどして、同じ処理ができるかと思います。

 「ぶら下がり」は、文字幅には手を加えることなく、余分な文字を行の右側に飛び
出す形でぶらさげて禁則処理をすることをいいます。

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RE:14132 ご検討いただけるようでなによりNo.14133
でるもんた さん 03/02/19 13:51
 
> 出版業界の専門用語では、文字幅を変更して(縮めて)一行内に余分な文字を詰め
> こんで禁則処理をすることを「追い込み」と呼びます。
> カッコ全種と句読点が、あわせて2個以上あれば、半文字分ずつ間隔を詰めていっ
> て、1文字ほどの「追い込み」が可能です。
> 秀丸でも、プロポーショナルフォントを使うなり、カッコや句読点類を半角フォン
> トで置換するなどして、同じ処理ができるかと思います。

原理的にはそうなんですが……そこまで実装するとしたら秀丸の画面表示エンジン
に大きく手を入れなければいけなくなると思いますし、そうするともうそれはエデ
ィタではなくワープロ・DTP ソフトの守備範囲です。

細かいことをいえば、まず、1行に何文字まで追い込めるのかは出版元の都合に
よってまちまちでしょう。また、閉じ括弧の直後に句読点が来る場合、たとえば、
「……)。」などはその2文字を1マスに詰めてしまうのが出版業界の通例だと
思いますがこれもどうするのか。他にもいろいろと細かいルールがあるでしょう。
そこまでのことに汎用エディタの秀丸で対応すべきかというと、私は疑問です。

また、振り仮名や、JIS にない文字があると、とたんに困ってしまいます。
テキストエディタではどちらも対応不可能ですので、「振(ふ)り仮名(がな)」
「〓【温泉マーク】〓【ハートマーク】」のように書いておいて組版段階で適切な
文字に置き換えてもらうことになりますが、そうすると、秀丸上での字数は印刷物
の字数と大きくズレますし、振り仮名についてはさらに、漢字1文字に対して
3文字以上の振り仮名がつく場合に、前後に空白をあけて他の文字に振り仮名が
かぶらないようにするのか、それとも空白はあけずに他の文字にかぶせてしまう
のか、とか、つまるところ「実際の DTP 環境と全く同じ条件をそろえて組んで
みないとわからない」ということになります。

ぶら下がり文字種のカスタマイズができるようにするのは大いに賛成なのですが、
それ以上のことを望むのであれば、やはり、別のソフトで表示を確認するのが
妥当な線だと思います。

ちなみに個人的には、1行の字数を指定して原稿を依頼されたら、秀丸では行幅を
多めにとって1行ずつ改行を入れていくのが確実だと思っています。どのみち、
メールで文章をやりとりする場合は全角換算40字以内で改行するのがマナーです
から。

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RE:14133 すいませんNo.14134
新木伸 さん 03/02/19 14:24
 
 こちらの言葉が足りなかったようで、すいません。

 「追い込み」と「ぶら下がり」のケースの、一般的な処理方法の解説を行ったつも
りでした。
 要望として出したのは、「ぶら下がり文字種のカスタマイズ」のほうだけでして。




>文字詰め指定での原稿依頼時

 そういえば、昔、Vzを使っていたころは、自分でマクロを組んでいましたっけ。
 テキストエディタの基本機能に、あまり多くを望むのはたしかによくないですね。
機能を限定して軽さが身上のエディタですから。

 秀丸でも整形マクロを自分で組みさえすれば、ルビ規則や追い込み規則なども考慮
して、句読点の半角化による追い込み処理や、ぶら下がり文字数の設定なども自由に
行えますね。
 1行単位の精度が必要な行数調整に入るのは、だいたい最後の推敲段階ですから、
マクロによって整形したものと照らし合わせつつ、原本を修正していくようにすれば、
とりあえずの用は足りそうですし。

 でもぶら下がり文字種のカスタマイズが行えるのは大歓迎ですので、よろしくお願
いします。

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