行頭禁則文字のぶら下がりについてNo.19751
新木伸 さん 05/08/08 21:18
 
 プロの小説家をやっております。
 秀丸は昔から使わせていただいていますが、ひとつだけ、不便な点があります。
 それは秀丸の禁則処理の弱さです。

 文筆業の仕事における禁則処理と、秀丸の禁則機能の食い違いのために難儀してい
ます。
 文筆業といっても、現代ではもう原稿用紙で書く時代ではありませんが、日本語が
マス目文化であるために、仕事の発注時には字詰め指定されてきます。
 たとえば文庫本などでは、1行は40文字。ただし、句読点やカッコ類、!?など
の、いわゆる「行頭禁則文字」に相当する文字は、41文字目にぶら下げる形となり
ます。

 しかるに秀丸では、ぶら下げが行われるのは「句読点のみ」です。
 プロのライター仕事では、23W×15Lというような発注の仕方がされてきます。
そこに一行の狂いもなく、ぴったりの字数、行数で原稿を書かねばなりません。
 本来であればぶら下がるはずの文字が追い出されてしまうと、そのぶん、行数が増
えてしまいます。
 1行でも狂いが出てしまうことは、プロの仕事の上では致命的なのですが、現在の
秀丸の仕様では、行数にかなりの誤差が出てしまうことを避けられません。

 これはプロの仕事用の道具として、秀丸が使えないことを意味しています。

 現在、他のエディタでは、縦書き機能が実装されているのと同様に、ぶら下がり文
字種の任意指定も行えるというのが普通の機能となっています。
 そのため、知人のプロのライターには、秀丸から他のソフトに乗り換えてしまわれ
た方も多いです。前述したようにライター仕事では、現在の秀丸は仕事の道具として
使用に耐えませんので、しかたのないことなのですが。
 私の仕事は小説家ですので、ライターほど文字数の制約は厳しくなく、まだなんと
かやれていますが……。

 「行頭禁則文字のぶら下がり」に関して、よろしくご検討ください。

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RE:19751 行頭禁則文字のぶら下がりについNo.19752
Iranoan さん 05/08/08 21:50
 
 新木伸さん今日は、Iranoan です。
 念の為お断りしておくと、開発者とは何の関わりも無い単なる一ユーザです。
>  たとえば文庫本などでは、1行は40文字。ただし、句読点やカッコ類、!?など
> の、いわゆる「行頭禁則文字」に相当する文字は、41文字目にぶら下げる形となり
> ます。
 こちらについては、
http://hidemaruo.dip.jp:81/hidesoft/hidesoft_2/x14063.html#14083
にて検討項目になっていて、私も欲しい機能です。

 ただ一つ気になるのは、この行頭禁則文字が存続する場合、どの様に処理す
ると良いのか私には解らないことです。句読点+閉じ括弧、なら 2 つでも自然
な気がするのですが。

 以下雑談ですが、
>  プロのライター仕事では、23W×15Lというような発注の仕方がされてきま
>す。
> そこに一行の狂いもなく、ぴったりの字数、行数で原稿を書かねばなりません。
のわりには、適当な組み版をしてある雑誌、書籍は結構多いですね。特に
「っ」など小さく書かれるかな文字です。

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RE:19752 行頭禁則文字のぶら下がりについNo.19757
秀丸担当 さん 05/08/09 18:24
 

ぶら下がりは、現状では行頭禁則文字のようにカスタマイズはできなかったです。
カスタマイズできるように修正したいと思います。
とりあえず修正はできていますが、V5.02あたりでは安定させたいと思っていま
すので、それよりも後で公開していきたいと思います。

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RE:19752 行頭禁則文字のぶら下がりについNo.19758
新木伸 さん 05/08/09 18:55
 
 向こうのツリーにも、私、書きこんでいましたね。自分で書いていて忘れていまし
た。お恥ずかしいかぎりです。

>> ただ一つ気になるのは、この行頭禁則文字が存続する場合、どの様に処理す
>>ると良いのか私には解らないことです。句読点+閉じ括弧、なら 2 つでも自然
>>な気がするのですが。

 ぶら下がり文字数の指定が行えると、それなりに解決できるのではないでしょうか。

 参考までに、印刷物での処理について……。
 たとえば台詞の末尾が、!」、とかいう形で終わっている場合だとか。。
 印刷物では、ぶら下がりが2文字発生してしまったときには、ジャスティファイし
て対応します。
 その行のそれ以前の文字の中に、カッコ類や句読点などが2個以上あれば、文字の
間隔を半分ずつ詰めることで1字分の前詰めできます。ぶら下がりを1文字に抑える
ことができます。その行だけ、他より1文字多くなるということですね。
 行の前方に句読点や括弧類がなかった場合、1行の文字数を1文字減らして、字間
を均等にやや広くして調節します。
 ただ印刷物を前にして、校正段階でケースバイケースで対応するものですし、正規
のアルゴリズムがあるわけでもないですし。エディタに求める機能でもないでしょう。
 それにエディタで書いている段階で気づきますから、ぶら下がりが1文字になるよ
うに文章を修正すれば済むことですし。

 私的には、ぶら下がり文字列の指定と、ぶら下がり文字数の指定とが行えれば充分
だと思います。



 あと、促音「っ」や、音引き「ー」に関しては、出版物では禁則文字になっていな
いことが多いです。なので私も、秀丸の禁則文字列の指定をカスタマイズして、促音
類は外してあります。
 書いている段階で調整して、行頭に来ることを避ければいいだけのことですし。


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RE:19757 行頭禁則文字のぶら下がりについNo.19759
新木伸 さん 05/08/09 18:56
 
 既出の話題を蒸し返すことになってしまい、お手数をおかけしました。
 実装されたバージョンの公開を待たせていただきます。

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