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いつもお世話になっております。Fzok4234 です。
さて、秀丸エディタでファイルをコマンドプロンプトから開こうとすると、意図しな
い無関係なファイルが
勝手に開かれてしまうことがありました。
以下、再現方法についてです。
まず前提条件として、秀丸エディタのインストール先のディレクトリは
C:\Apps\Hidemaru
とし、そのパスは環境変数 %Path% に登録済みとします。
現在のユーザーアカウントは管理者アカウントで、UAC の設定はデフォルトのままで、
そのデスクトップの
ディレクトリは
E:\Users\********\Desktop
となっています。伏字の部分はユーザー名です。
次に、下準備としてデスクトップに
Key.txt
という名前のファイルを予め作成しておき、適当な内容を記述しておきます。
その後で、コマンドプロンプトを標準ユーザーとして 1 つ起動させます ( 以下「制
限 CMD 」と呼ぶ )。また、
管理者としてもコマンドプロンプトを 1 つ起動させておきます ( 以下「管理者 CMD
」と呼ぶ )。そして、
制限 CMD と管理者 CMD との両方において
cd /d "E:\Users\********\Desktop"
コマンドを実行して、カレントディレクトリをデスクトップにしておきます。
この条件の下での再現状況は次のようになりました。
1. 制限 CMD からファイルを開く場合。
まず、実行中の秀丸エディタを常駐秀丸も含めて全て終了させます。
次に、管理者 CMD で
hidemaru
コマンドを実行して管理者としての秀丸エディタが起動中の状態にします。
その上で、制限 CMD 上に於いてデスクトップの Key.txt ファイルを管理者として開
くことを意図して
hidemaru "Key.txt"
コマンドを実行します。
メッセージボックスが表示されるので、「管理者として実行」ボタンをクリックしま
す。
すると、秀丸エディタのインストールディレクトリに元から置かれている初期状態の
時のキー割り当て表の
C:\Apps\Hidemaru\Key.txt
というファイルが勝手に開かれてしまい、こちらが意図したデスクトップ上の
E:\Users\********\Desktop\Key.txt
ファイルを開くことができませんでした。
2. 管理者 CMD からファイルを開く場合。
先程と同様に、一旦実行中の秀丸エディタを常駐秀丸も含めて全て終了させます。
次に、制限 CMD で
hidemaru
コマンドを実行して標準ユーザーとしての秀丸エディタが起動中の状態にします。
その上で、管理者 CMD 上に於いてデスクトップの Key.txt ファイルを標準ユーザー
として開くことを意図して
hidemaru "Key.txt"
コマンドを実行します。
表示されたメッセージボックス上で、「非管理者として実行」ボタンをクリックしま
す。
すると、この場合も 1. の時と同様に、意図した
E:\Users\********\Desktop\Key.txt
が開かず、代わりに無関係の
C:\Apps\Hidemaru\Key.txt
が開かれてしまいます。
以上の結果から、ユーザーの権限を跨いで相対パスでファイルを開くときに、意図し
ないパスのファイルが
開かれてしまう不具合があるようです。このため当方では、権限を跨いでコマンドラ
インでファイルを開く際に、
いちいち
hidemaru "E:\Users\********\Desktop\Key.txt"
という風に絶対パスを指定しなければならず、非常に面倒な思いをしています。
なるべく早く不具合を修正してもらえれば助かります。どうかよろしくお願いいたし
ます。
環境は、
・秀丸エディタ : 9.39β7 x64
・OS : Windows 11 Pro x64 ( 23H2 )
となっています。
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