From:の書き換えでも不達No.06499
sx200 さん 20/04/01 12:12
 
いつもお世話になっております。
最近、発生した事象なのですが、某プロバイダー(以下A社とします)のアカウント
で海外某国に今まで送信できていたものが、不達となり(相手からのメールは受信可
能です)、A社にヘッダー詳細を送って調べて貰ったのですが、回答は「A社アカウ
ントからのメールは一律迷惑メールとして受信拒否されているのではないか」という
ことでそれ以上、解決に至っておりません。仕方ないので別のプロバイダー(以下B
社とします)のアカウントで送信すると問題なく送達できます。そこで返信ないし新
規送信の際、From:の書き換えができる機能があることを利用してA社アカウントで
作成完了したメールを最後の段階で、B社に書き換えて送りました。ところがこれは
受信拒否されます。表面上、B社のアカウントで送信したのに、もともとはA社のア
カウントであるのを書き換えただけのことである、ということを「見破られて」しま
ったように感じました。仕方なく、受信はA社アカウントで、送信は正規のB社アカ
ウントで交信せざるを得ない状態です。この問題はA社の国際間での認識評価による
ことが主因であり、秀丸メール自体の問題ではないのですが、From:書き換えという
操作がシステム上は疑似形態になってしまうのでしょうか。ちなみに「アカウントの
変更」というオプションもあるのですが、「From:の書き換え」との違いは何なので
しょうか。長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

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RE:06499 From:の書き換えでも不達No.06502
秀まるお2 さん 20/04/01 14:33
 
 この辺の仕組みはややこしいので説明するのが難しいんですが、とりあえず、秀丸
メールの機能として存在している「From:の書き換え」は、たしかに受け取る側から
見たら「差出人を偽装したメール、なりすましメール」と見えてしまうので、そうい
うメールは受け取り拒否する所は多々あるんだろうと思います。

 現状で、

 − Aアカウントから送ると届かない
 − Bアカウントから送ると届く

 ってことであれば、

 − Aアカウントから発信するけどFrom:はBアカウントにする

 としてもダメだと思います。

 Aアカウントから発信するのにFrom:だけBアカウントにするとなぜダメなのかと
いうと・・・。たぶんドメイン認証の関係で相手が拒否してくるんだろうと思います。
ドメイン認証の仕組みは大変ややこしいのですが、例えば

    https://ent.iij.ad.jp/articles/172/

 とかに説明がありまが、とにかく世の中には「なりすましメール」を見破る手段が
一応あって、セキュリティに厳しい会社だとそういう疑いのあるメールは受信拒否す
る所もあるってことになります。

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 対策ですが・・・

 そもそも的にAアカウントからのメールが拒否される理由はいろいろあると思いま
すが、例えばそこのプロバイダーから迷惑メールが大量送信されてたりすると、その
発信元がブラックリストに入れられてしまってダメなケースがあります。例えばレン
タルサーバーとかのプロバイダーさんとかで、無料お試しプランを使って仮契約した
アカウントから迷惑メールを大量発信したりすることがあって、それのせいで巻き沿
いを食らってしまうってことはあると主ます。

 Bアカウントから発信せざるを得ないとしたら、とりあえず、

From: Aアカウント

 は変えられないですが、別途Reply-To:ヘッダを追加して、

Reply-To: Bアカウント

 のようにして送信する手もあります。Bアカウントのアカウント毎設定の「個人情
報・詳細」の中の「返信アドレスを指定する」にてそれが出来ます。そういう風にし
たメールは偽装扱いにならないので、ちゃんと届くと思います。

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RE:06502 From:の書き換えでも不達No.06509
sx200 さん 20/04/01 16:15
 
冗長なまとまりのない質問にも拘わらず、早速の詳細なご回答をありがとうございま
した。
なりすましメールの排除の仕組みについても紹介いただき、この世界の複雑さを改め
て認識しました。Reply-To のコマンドの使い方についても試して見ます。取り急ぎ、
御礼まで。

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