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どうもご心配をおかけして申し訳ないです。
>非常に楽しみな秀丸本です。私みたいな非力ユーザにはオンライン
>ヘルプ以外に絶対に欲しい本です。
まるおさんや版元も「秀丸ビギナーを意識して欲しい」との
ことでした。当初の想定より、かなりビギナーを意識した内容
になりつつはあります…。
>なぜ遅れてしまったのか？気になりますが、たぶん沢山の購入者
>が出ると思う本ですし、是非是非出版計画が順調に今後は進むと
>うれしいです。
えと、遅延の理由はいろいろありまして…。ま、最終的には、私
の個人的なワガママ…というか、秀丸への狂信的というか妄信とい
うか、非常に（ある意味では）ピュアな気持ちが、諸般のビジネス
ライクな進行を阻害したのだろうとは自分では思いこもうとしてお
りますデス。
えと、全部をここで説明していると、ちと長くなったりしますん
で、アウトラインのみをかいつまんでお話しすると次のような感じ
ではないかと個人的は思っています。
（１）「Jedit本」の写しで「秀丸本」を、にマイッタ！
当初、ラトルズ社から出ている「Jedit本」（マックのエディタ）
を完全に踏襲して、「Jedit」を「秀丸」に置き換えただけの本を
出す予定だったようで、マクロ解説部分だけを依頼されていたわけ
です。ただ、「Jeddit本」の内容は私としては全く理解できないも
ので、当然、Jeditユーザにも支持されないのでは、と強く確信して
ました。で、京都でラトルズ社の担当者と打ち合わせをした際に、
「秀丸独自の本を新たに作り直したら」とご提案。なぜかあっさり
ＯＫが出たような次第。
（２）「秀丸本」のレイアウトに、マイッタ！
で、秀丸本の執筆が始まったんですが、当初、３点くらいのレイ
アウトから、これは、というものを選んで煮詰めよう、という提案
だったのですが、実際に送られてきたレイアウトは「Jedit本」の
完全流用パターン、と、文字をベタ流しにして図版をその行間に
左右に空きを入れたカタチの非常に寂しい（と言うかワードなどの
初心者用の解説本のサンプルみたいなもの）感じのレイアウトで
した。で、これも先方のデザイナーさんの立場もあるわけで、そう
そうむげに「これでは悲しい」というのもナンですので、非常に宴曲
的な言い回しで相当回数、お願いを繰り返したんですが、結局、そ
れまでの仕事の積み重ねのあるデザイナーさんの提案した、その
レイアウトで行く、との命令。うぐぐ〜てな感じでしたけど、それは
それで仕方のないもんです。（後で知ったのですが、多くの書籍の場
合、デザイナーが書籍本文のレイアウトをすることはマレで、編集者
が本文デザインまでやってしまわれるとか。私の守備範囲である大学
案内とか会社案内の制作では全く考えられないことなので、ちょっと
カルチャーショックではありました。まあ、世界が違えば常識も違う
とは理解していましたが、同じ印刷物なので、まあ、それほど違わな
いかと安易に考えていた私が甘かったです）
ただ、先方から「初校です」と言われて送られてきた出力原稿を見
て、完全に腰が砕け散ってしまったのは事実ですけど、それさえも飲
み込んでググッと我慢、我慢ではありました…。
（３）原稿修正で、マイッタ！
まあ、最終的には版元の判断が全てですので、デザイン面ではあき
らめて、原稿を書き進めておったわけです。で、昨年の秋頃にはほぼ
全体の８割近い原稿ができつつあった時点で、ラトルズの編集者が原
稿の修正でミスをしたんですね。それまで原稿の修正はその編集者と
相当の回数やりとりをしていたんですが、どうも、それも先方の編集
者の方には気分を害されてしまっていたようです。
で、もう出来る限り、先方の編集者が支持した内容はそのまま、リ
ライトするように従って、とりあえず出版させることを最優先に書い
ていた矢先、今度は、編集者がおそらく「置換」で原稿をドッと直し
たんでしょうけど、なにやら変なことになってしまっておったわけで
す。それが年末進行に入っている時期と重なり、ついに年甲斐もなく
私めはキレてしまったわけです。
（４）最終交渉で、マイッタ！
そんなこんなで先月、東京に直接出向いて、最終的な打ち合わせを
してきたわけです。レイアウトの内容も、こちらから提案して、内容
や編集の分担も区分をきっちり分けて、それぞれを不可侵の状態にす
るように決定。相当にと言うか極めて厳しい交渉で、さしもの私も寿
命が縮みました。幸いにもラトルズ社の担当者の実に寛大な（と言う
か、半分以上あきらめモード？）判断を頂き、１０月の出版をめざし
て完全に再出発をしたわけでございます。
（５）７月末を目標に、邁進！？
ただ、現在、超ゲロゲロ状態で、仕事が重なりまくってしまってお
り、執筆＆編集＆レイアウトの作業がなかなか思うように前進してお
りません。一応、下地になる原稿はほぼ確認して頂いているので少し
は安心しているのですが、手直し部分もあるわけで、７月末をめどに
フィニッシュしたいと思っています。
以上、簡単なアウトラインですが、今後とも色々、助けて頂ければ
幸いです。
あ、あと一点だけ…。「たくさんの購入者」というフレーズですが
出版不況の厳冬期にあり、しかも、エディタという極めてマイナーな
世界の、そのまた１ソフト、ということで、初版が完売できれば良し、
というのが現状であろうと思ったりしています。まあ、当初よりビジネ
スライクにやっているわけではなく、個人的には秀丸への恩返しモード
であるわけですし、秀丸のビギナーそしてある程度、使いこなした人も
ちょっとは役立つ書籍にできればいいなあとは思っていますが…。ま、
具体的な「書籍」として「良い」ものを作りたい一心ではありますけれ
ども、その良いモノは「純粋な情熱」だけでは単純にうまく行かないわ
けで、そのへんでいろいろ逡巡するモノがあるのも事実ですけど…。
あ、明日も早い…。相当にボケボケ状態で書いているので、意味不明
な部分なども多数あろうかと。内容的には適当に受け止めて頂ければあ
りがいたいです……。
重なりますけど、もう少しのおつきあい、宜しくお願いいたします。
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