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歴史的な変貌を遂げようとする秀丸V8。
従来のユーザーにはさらに快適にWindows上で仕事をこなせるよう、また、今まで
以上に多数のWindowsユーザーにも使ってもらえるようにと、以下の要望をご提案す
る次第です。
【背景】
Windows環境は「完成されたWindows」とも称されるWindows7の登場という成熟の期
を迎えています。
Windowsユーザーの拡大に伴い、現在の一般的なWindowsユーザーの多くが、テキス
ト文書だけでなく、むしろ、画像、表計算、データベースなどの多様なデータを扱っ
て仕事を完遂するスタイルが、会社の業務上でも個人の作業でも日常的かつ標準とま
でなっていると言えます。
一方、秀丸をテキストの執筆や編集などに使うユーザーも、ワープロ文書、画像や
表計算などのファイルやデータを参照しながら執筆するスタイルもごく一般的です。
また、秀丸をプログラミングで使うプログラマという人々も、プログラム作業を離れ
た日常業務ではかなり同様の状況ではないかと推察されます。
しかもハード面では、i7 860等のQuadCore 3G前後のCPUも、10万円前後のマシンに
搭載されています。従って重量級と言われたワードや一太郎なども、一昔前のマシン
上でのエディタ的な速さでの編集・操作が可能になっており、エディタが起動速度や
軽い操作性だけで優位性を保てた時代は終わろうとしています(もちろん、エディタ
ならではの競争性は別途存在しますが)。
そこで、こうしたWindows環境において発表される秀丸V8に求められる資質は、こ
うした大多数のユーザー環境に対応し、その日常業務の中心的地位をリードしていく
環境を提案できるかどうかに掛かっています。しかも、あくまでワープロではなく、
エディタという良識を保ちつつ…。
【導入】
一般的なパソコン使用者にとって、テキストファイルだけ(秀丸だけ)で仕事が完
了することはまずありません。例えばワードとの連携だったり、エクセル、パワーポ
イント、その他の画像ソフトや業務専用ソフトなど、数々のソフトと連携して仕事が
進みます(プログラマの皆さんの動作環境は全く無知ですが、同じWindows環境なの
で同様の処理が可能になるのでは…と期待します)。
Windows上で仕事をする者として、その中枢に秀丸を置くたくて色々画策してきた
のですが、このプロジェクトを上手く利用すると、その夢も大きく現実味を帯びてき
たのではないかなと想像してワクワクしながら、本企画案を下記に記します。
【提案趣旨】
プロジェクトファイル本体は、テキスト情報を並べるだけのシンプルな構造です。
現行では引数に「folder」「group」などを指定しているだけです。しかし、フルパ
スでファイルを記述しているわけですから、これをWindowsの最も基本となる『「関
連づけ」と「送る」』を利用して、ワードファイルや画像ファイルを秀丸から起動し
てやることは簡単ではないかと考えました。これがプロジェクト枠で実現すれば、
『秀丸をWindows上での仕事の中枢にする!』という念願が意外な程簡単に実現する
気がしています!
【プロジェクトへの追加仕様の提案】
完全な素人考えですが、プロジェクトファイルの引数を少し拡張するだけで、あら
ゆるソフトと上手く連携できそうだと考えました。例えば下記のような「秀丸が既存
のコマンドとして持つ動作(openbyshell等)」をプロジェクトに適応させた仕様では
どうでしょうか? 下記に単純にopenbyshellコマンド名で設置した想定を示しまし
た(実装時には適切な名称が付けられるでしょうが)。
"D:\data\2009\予算2009.xls" name="今年の予算",openbyshell//動作
"D:\music\ピアノ曲.mp3" name="音楽",openbyshell//動作
ファイル名の拡張子と関連するファイルへ「送る」という、Windowsソフトの一般
的な動作を行わせるだけの仕組みです。(拡張子を明示的に指定することが必要であ
れば、引数に拡張子も追加させる等の配慮は必要かもしれませんが…)
【想定される使用法・使用感】
現在の仕様では、単に、よく使うテキストファイルをプロジェクト枠で管理する、
という使用感に留まります。ところが、当提案による仕様拡張を実施することで、秀
丸の使用法は劇的に変われます。例えば、1つの仕事に限っても、秀丸のプロジェク
ト枠に必要なワープロファイル、表研鑽ファイル、画像ファイルをどんどんD&Dで集
約させます。秀丸で文書を執筆しながら、必要なワープロ資料、表計算資料、画像資
料に瞬時にアクセスできます。しかも複数のフォルダに散らばったこうした資料をプ
ロジェクト枠で一貫して管理することで、複数の仕事が同時進行するビジネス現場に
とっても、極めて有力なサポーターを得ることにもつながります。
実体は、単に秀丸既存のコマンドをプロジェクトファイルに並ぶファイル名に適応
させるだけであり、ファイル名に関連付けているソフトで「起動させるだけ」ですが、
使用者が体感する実感は、いかにも連携しているかのように思い込んで使ってもらえ
ることを期待できます。
【期待できる効果】
新プロジェクトの仕様改変によって、「誰でもが簡単に他のソフトと秀丸を連携さ
せる()機能を提供するだけで十二分にニーズをフォローできると考えます。
こうすることで、導入コストである、当改変に伴う工数は極めて少ないながら(素
人考えで、実際は難しいかもしれませんが…)、得られる秀丸の活躍する領域は、劇
的に拡大し、それに伴って、劇的な販売数の拡大も期待できます(…と思いたい、が
正しいかも)。
また、こうした機能をプロジェクトに追加することで、まさに「仕事完遂のための
プロジェクト枠」という性質を高めるとともに、混同されやすいブックマークとの機
能の差別化も図れることも期待されます。
(ずっと前に、プロジェクトファイルの調子とブックマークの拡張子を変えた方が便
利では、とご提案したのも、本提案の話題が当方のβ協力者の中で沸き起こっており、
他ソフトを起動するようになると、メニューバーにプロジェクトファイルが読み込ま
れ時の秀丸の安定性に危険が及ぶことが考えられ、これが原因となって当企画が却下
される可能性を鑑みて、事前に拡張子の変更を要望したという舞台裏があったりしま
す…)
以上、プロジェクト枠に関する本提案によって、『秀丸をWindows上での作業の中
核に置く』ことも可能に…と少なくとも現時点では希望的に思い込んでおり、その実
現もそれほど難しいものではない気もしていたりします…と素人ながらの提案ではあ
りますが、如何でしようか?
(今回、当方ではなぜか動作チェックに非常に長い時間がかかるチェックが多かった
のですが、そのβ協力者全員の想いを込めまして、ご提案する次第です)
どうか、ご検討の程、こころより、よろしくお願い申し上げます。
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