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32bit版の問題についてまとめてみました。
●32bitアプリ内で動くDLLの問題
64bit版Windowsで32bit版のアプリを使うときは、ATさんも書かれている通り、シェ
ル拡張(エクスプローラの拡張機能)の違いがあります。
シェル拡張だけでなく、一般的な常駐系ソフト(例えばキー操作を変えるユーティリ
ティ)などで違いがある可能性もあると思います。
これらは32bitアプリのプロセス内で、DLLというプログラムそのものが動くため違い
があります。
●System32の問題
陸さんも書かれている通り、System32とSyswow64の違いがありますが、秀丸ファイ
ラーClassicの場合はファイル一覧上部に注目バーが表示され、違いがあることがわ
かるようになっています。
ここで、致命的な問題だったことが1つありました。
拡張子.msiのファイルは何かのインストーラのファイルですが、関連付けがSystem32
配下のプログラムのため、32bitアプリ上でmsiを実行すると、インストーラはSyswow
64配下のものが実行されてしまい、インストーラによっては32bit Windowsにインス
トールするものとして動いてしまうことがありました。
V1.30以降ではmsiを実行しようとするときだけは警告を出し、操作を選択するように
対策があります。
msiだけは特別扱いしていますが、他にもSystem32のプログラムへの関連付けがある
ものについては違いがある可能性があると思います。
●バーチャルストアの問題は無し
秀丸エディタでは32bit版では、Program Files (x86)の書き込みが仮想化されるバー
チャルストアがありますが、秀丸ファイラーClassicの場合はバーチャルストアは最
初から無いです。
また、バーチャルストアが存在する場合、ファイル一覧上部に表示されてわかりやす
いようになっています。
(ちなみに秀丸エディタでは互換性のためにバーチャルストアがありますが、[その
他]→[動作環境]→[32bit版]でVirtualStoreを無効にできます)
●ショートカットの問題
分かりにくい問題として、ショートカットファイル(.lnk)の解釈の問題があります。
スタートメニューやデスクトップのフォルダを開いたとき、各種アプリのショートカ
ットがあると思います。
ショートカットのリンク先が「C:\Program Files」配下になっているものが、勝手に
Windowsによって「C:\Program Files (x86)」に変わって振舞うということがあります。
そのため、リンク先が見つからなかったり、64bit版アプリを起動したつもりが32bit
版アプリが起動するということがあります。
この問題の対策は無く、64bit版を使っていただくしかないです。
64bit版の場合は、リンク先が「C:\Program Files」でも「C:\Program Files (x8
6)」でも正確に働きます。
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